世界的に注目され始めているアジア各国でベストセラーを叩き出した「嫌われる勇気」・「幸せになる勇気」という自己啓発書をご存知でしょうか?

これは、心理学界の三大巨匠、アドラーの教えが分かりやすく書かれたものです。

このアドラーの考えが現在、世界的に大きく注目されているのです。

そんな、アドラーから学ぶ子育て論をここでは紹介していきます。

 

 

人は目的に沿って生きている

アドラーの考え方の特徴は「すべての悩みは対人関係の悩みである」とし、ここから「目的論」を唱えていることです。

心理学界の三大巨匠のもう一人であるフロイトはアドラーとは反対に「原因論」を唱えています。

例えば、引きこもりの少年がいるとします。

フロイトの原因論では、「過去に虐められた、だから外へ出られない」と考えます。

アドラーの目的論では、「社会に出て他者と関係を築きたくない、だから過去に虐められた記憶を持ち出し、外へ出たがらない」と考えます。

つまりアドラー心理学では、人は過去の原因によって行動を起こしているのではなく、いまの「目的」に沿って生きているのだと考えます。

アドラー心理学の考え方ってどんなもの?

子育て論を学ぶにあたって、アドラー心理学についてしっかり把握しておくことが大切です。

一つずつまずは確認していきましょう。

 

優越性の追求が人を動かす

アドラーは、人間を動かす原動力は「優越を求める心」だとしています。

もっと向上したいという心理によって行動を起こします。

その一方で、劣等感を隠すという目的のために行動していることもあるでしょう。

例えば、「自慢話をする」という行為とは、劣等感を多く抱えており、この劣等感を隠したい、さらにレベルの高い自分になりたいという心理の現れが引き起こしています。

アドラーはこの劣等感を乗り越えるために「勇気」と「共同体感覚」提唱しています。

「勇気」は困難を乗り越える活力であり、目標を明確に持つことです。
「共同体感覚」とは、他者から感謝されたり、他者に貢献していると感じることを指します。

身近な例で言えば、ボランティア活動や家事の手伝いなどです。

感謝されたりすると、また次も頑張ろうという気持ちになったことはないでしょうか。

これが、「共同体感覚」なのです。

 

 

課題の分離で見守る
自分でコントロールできるものを「自分の課題」、相手にしかコントロールできないものを「相手の課題」として、課題を分離させる考えです。

言っていることはシンプルなのですが、実行するとなるとなかなか難しい項目になります。

例えば、子供には勉強をするという課題があります。

そこへ親がイライラして「勉強しなさい」と介入することは、子供の課題に対して土足で踏み込んでいる状態という考えになります。

だから、言えば言うほどやる気がなくなっていきます。

「勉強しない」は子どもの課題

「イライラする」は親の課題

なのです。

このように課題の分離をすると、人間関係の問題がわかりやすくなって、自分が何をすべきかが明確になるのがメリットです。

先ほどの例に戻ると、親がどんなに努力しようがイライラしようが、勉強をするかしないか決めるのは子ども自身です。

つまり、「子どもが勉強をしない」という課題は、親さんには取り組めない課題なのです。
一方で「イライラする」のは親さん自身の課題です。

 

しかし、これだけでは親さんは納得できませんよね?

子どもが勉強しないという問題が解決されないのですから。

だからと言って、「勉強しなさい」と言うと逆効果ですから気を付けてください!

これから、子どもとの接し方について説明をしていきます。

 

 

対等なコミュニケーション

いかなる関係であっても、上から目線では会話しないのがアドラー心理学の心得です。

親の立場だと、子供に「~しなさい」と言ってしまいがちですがもう今日から命令口調はやめましょう。
アドラーは、「横から目線」で対応します。

上から目線では、相手が心をコントロールされないように行動を起こす可能性があります。

「勇気づけの言葉」で対等な関係を作り、より素直に受け取れる環境を作ることです。

友達同士でも、「~しなさい」と言われるよりも、「~したほうがいいよ」と言われるほうが、受け入れやすいですよね?
アドラーの子供を動かす「勇気づけの言葉」
アドラーの心理学は「勇気づけの心理学」と呼ばれるほど「勇気づけの言葉」という大事にします。

子供を勇気づけて自信と活力が湧かせ、自分でやってみようという自発的行動を引き出す目的としています。

子供は、ご褒美がないと行動をしなくなります。

そして評価してくれない人に対して敵だと認識してしまいます。

反対に叱ることは、相手の課題に介入する行為であり、教育とは言いません。

勇気づけると自信と活力が湧き、自然とやってみようという気持ちになっていきます。

 

日常的に「えらいね」「すごいね」などの褒め言葉や「しなさい!」「ダメ!」などはつい言ってしまう言葉です。

私もつい最近まで褒め言葉として使っていました。

 

では、どう言葉かけをしたら良いのでしょうか?

こんな時こそ「勇気づけの言葉」が効きます。

「~ができるようになって嬉しいな」、「~してくれたら嬉しいな」「お手伝いしてくれて、こんなに早く終わっちゃったよ」などと言われれば、次も頑張ろうと子供はします。
競争意識の高い子供なら「一番早いのは誰かな?」「どっちが早いかな?」などと声掛けすると、他より早く動こうという目的に向かって頑張りだします。
続きは、第2章でお話しします。
心理学界の三大巨匠アドラーから学ぶ子育て論とは?第2章

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。