第1章の続きです。
まだ第1章をご覧いただいていない方はそちらを先にご覧ください。

ここでは、アドラー心理学を子育てに生かせる具体例を紹介していきたいと思います。

勉強しない子には介入しない、放任しない。
アドラー心理学では、勉強しない子に向かって「勉強しなさい」と言いません。
「なぜ勉強するのか?」という目的が明確でなければ結局行動に移さないからです。
まず「勉強しなさい」の第一声をやめることからはじめましょう。
自分からやるように環境を作ることが大切です。
低学年では「わからないことがあったら一緒にやろうね」や「一生懸命やっているね」などの勇気づける言葉かけをしましょう。
勉強のやる気出てきます。

思春期には、第1章で紹介した通り、「~してくれると嬉しいな」や「~してくれたから嬉しいな」などと言った、言葉かけを心がけましょう。

友達のものを取ってしまう子の対応
友達のおもちゃを取って行ってしまうということは、子供にはよくありがちです。
そんな時は、アドラーの「共同体感覚」により、他の子を仲間だとみなして、そこに自分の居場所があることを感じさせます。
「このおもちゃで一緒に遊ぼう」と言って他の子に関わりを持つと、「この子と遊べて嬉しい」や「おもちゃを持ってきてくれてありがとう」という感謝や貢献の言葉に子供は素直に反応して、そこに居場所があることを感じます。そうすることで、自然とこのおもちゃで一緒に遊んだら楽しいという気持ちに転換されます。

不登校になったら、まず親が「課題の分離」を行う
「有名な学校に入れたのに」、「高い学費を払ってるのだから…」
上記の課題は親の課題です。
親が距離を保ちながら本人が何かしらのアクションを起こすまで、見守る姿勢で待ちましょう。

アドラー心理学のどの目的段階にいるのか?

アドラー心理学では、子供の好ましくない言動には4段階の目的があるととらえます。
その目的は、
1、注目を引く
2、力の誇示
3、復讐
4、無気力・無能さを示す

です。
親は子供が自分で克服できるよう、一定の距離を保ちながらサポートすることが必要です。
特に復讐という目的にあたる子供は、自分は愛されていないと思い込んでしまった状態にあります。
そして、親や先生を無視するという行動に出ることもあります。
愛されていることを感じなければ、この段階を抜け出すことが難しくなります。

無気力・無能さを示す子供は、自分がダメだから居場所がなくなると思い込んでしまっています。
そして、皆が自分に期待しないように無気力さを装います。
この状態のときは、今できていることだけに集中するのが良いです。
ほんの些細なことでも「ありがとう、助かったわ」と言われると自信につながります。