テストの結果が悪かったとき、物事がうまくいかない時に、あなたの子どもはそのあとどう考えているでしょうか。

「次のテストでは良い点を取ってみせる、頑張ろう」と気合を入れて取り組むでしょうか。

それとも、「もういいや、どうせ俺には無理なんだ」と消極的な態度をとるでしょうか。

表に示したワイナーの理論をもとに分析していきましょう。

ワイナー理論

まず、「課題の難しさ」とは、今回の場合テストの難しさとします。

「課題の難しさ」は先生が決めるもので、子どもがどうすることもできないことです。

「どれだけ勉強したとしても、先生がそれ以上に難しい問題を作るから無理、先生が悪い、問題が悪い」と考えてしまったら勉強する気は起きないでしょう。

「運」も同様に自分の力ではどうにもなりません。

「勉強しても運悪く、勉強してないところとかが出たら無駄になるし」と考えてしまうと結局やる気は引き出せません。

いずれも責任を外部へ向けるタイプです。

責任を外部に向けるタイプに人はやる気を起こすことは非常に困難となります。

残りの2つは自分自身に責任を向けるタイプですが、これらには安定型と不安定型で違いがあります。

もし、「テストの結果が悪かったのは自分の能力不足である」というように考えたのであれば、これは「能力」の部類に入ります。

例えば、数学の学力が「能力」です。

これは、決して伸びないわけではないけど短期間で一気に伸びるわけでもありません。

いくら力を入れて頑張っても、効果がすぐにテストの結果に現れるとは限りません。

よって、「能力」は安定型になります。

頑張ってもすぐに結果が出なければ、勉強する気はさらに低下する可能性もあります。

一方、「努力」は自分次第でどうにでもなります。

さらに、今回の失敗が「今回は努力が単純に足りなかっただけだ」と考えれば、次はもう少し頑張れば成功するかもしれないと思うようになるはずです。

したがって、どちらかというと勉強に取り組む気持ちのほうが強くなり、やる気を引き出すことができます。

つまり、自分の失敗のとらえ方次第で、たとえ失敗してもやる気を引き出すことはできるということです。

なので、親は「努力」以外の領域の発言を子どもがした際に、「この部分が惜しかったね。まだ、努力すれば伸びるところがたくさんあるね。まだ、伸びられるね。」と声掛けをし、「努力」にスポットを当ててあげることが大切です。

もちろん、できている部分もほめてあげないとひがみやいじけの原因になってしまいますのでほめることも心がけると子どものやる気を最大限に引き出すことができます。

 

参考文献

Weiner,B.(1980).林保・宮本美沙子(監訳) (1989). ヒューマン・モチベーション―動機づけの心理学 金子書房