みなさんは化学について「たくさんの問題をひたすら解いて、暗記すれば出来る!」と思っていませんか。

ひょっとしたら多くの高校生がそう思っているのかもしれませんが、はっきり申し上げてその勉強方法ではいくら頑張っても化学は出来るようになりません。

では、どうすれば化学が出来るようになるのでしょうか。今回は化学の正しい勉強法について話していきたいと思います。

 

まず化学は、スポーツや芸術と同じように非常に魅力的なものです。しかしながら学校教育において、たくさんの問題を解かせ、ひたすら暗記をさせることで何となく教えた気になっている先生が多いのが現状だと思います。それでは成績は伸びていきませんし、全く楽しくありません(それが昨今の理科離れと言われている元凶だと思っています)。

 

では、どうしたら化学を楽しめるのか。

それは、化学の原理・法則を正しく理解することです。

化学は自然界に存在する物質についての学問です。一見乱雑そうに見えるものであっても、つきつめていけば非常にシンプルな原理に従っています。この原理を正しく理解していれば、化学をイメージすることができ、現在多くの高校で行われている退屈な暗記作業からも解放されます(もちろん覚えることが全てなくなるという意味ではなく、無秩序な暗記からの解放という意味です)。

 

それでは状態変化を例に化学の原理・法則を学んでいきましょう。

まず、物質には固体・液体・気体と3つの状態があります。そして多くの先生は「固体から液体への変化を融解,液体から固体への変化を…。また、融解するときのエネルギーを融解熱といい、吸熱反応である。凝固するときの…」という説明をしているかもしれません。間違ってはいませんが、これでは覚えるのが大変です。

では状態変化について、どうしたら理解ができ、完璧に覚えることができるのでしょうか。

それは、まず固体・液体・気体の各状態におけるエネルギーについて理解することです。物質は気体状態のときに1番エネルギーが高く、固体状態のときに1番エネルギーが低いということを知っていなければなりません。そしてエネルギーの低い状態から高い状態に変化するときには、エネルギーを吸収しなければならず、反対にエネルギーの高い状態から低い状態に変化するときはエネルギーを放出しなければならないのです。

そこで状態変化についてエネルギーを意識してまとめると下図のようになります。

化学の画像

このように化学の知識を修得し、その上で問題を解いていかなければ、成績は上がりません。

そこで私の授業では、化学の知識を体系的にノートにまとめることをしています。授業を聴く、問題を解くだけではなく、まとめることによって、知識が定着します。

ノートにまとめ直すことは大変に思えるかもしれません。遠回りに思えるかもしれません。さらに本屋に行けば「これだけ覚えれば大丈夫」などと謳った受験生には誘惑的な参考書が多く、楽に見える道に行きたくなるかもしれません。しかし、勉強に限らず一見近道に見える道が実はどこにもたどり着くことのない道だったり、「うまいこと」をあてにするその在り方が破滅しかもたらさなかったりすることが多いです。

「急がば回れ!」

化学は、きちんと勉強をすれば誰でも理解できる科目です。甘い誘惑に負けないで、しっかりとその本質を学んで下さい。